6月はハルゼミの鳴く道東へ
旅立ち
もう3回も歩いているけど、それでも再び礼文島に行きたいと思っていた。礼文島は「花の浮島」と形容されるけど、僅か標高200mくらいで一面の花畑が広がっているし、海も南国みたく碧い。民宿の女将さんが「ここは7月より絶対に6月がオススメ」と言っていたし、今なら行ける。そうボンヤリ思っていたのだけど、先日の乾徳山でコロッと気持ちが変わった。あのハルセミの鳴き声をゆっくり聞きたくなったのだ。昔、6月の釧路湿原で聞いたあのシュワシュワする鳴き声はずっと耳に残っている。それが、乾徳山で久々にじっくり聞けたので、本場に行ってもう一度聞きたくなったのだ。
で、釧路湿原の周辺でぐるっと道東を回る事にした。目的はハルセミとヤマとカヤックだ。勿論、北海道だから食べ物も期待してしまう。
飛行機ticketだけ買って、宿もカヌーも出たとこ勝負で旅を始めた。旅が終わってみるとザックリこんな行程になった。結果としては道東の自然をたっぷり楽しめたし、大満足。
<もうすぐ釧路空港へ着陸>
旅の行程
6/17: 釧路空港へ、阿寒湖遊覧船、アイヌ民族舞踊
6/18: 雌阿寒岳(標高1499m)
6/19: 摩周湖の周辺、釧路源流カヌー
6/20: 釧路湿原展望台、釧路湿原カヌー、和商市場、空港へ
11年振りの釧路湿原
実際の旅の順序と異なるが、前段との絡みもあり、まずは釧路湿原の事から書いていこう。先日、6/20釧路湿原でのカナディアン・カヌーの記事をアップしたので、丁度その日の直前の事に当たる。
細岡展望台から見た景色は10年くらい前と全く変わっていない。JR細岡駅から少し登ったところで見晴らしは最高。目の前にJR釧網線の線路が隠れていてずっと釧路湿原が広がっていた。ハルゼミのシュワシュワした鳴き声も気分良い。遠くにいくつかのヤマが並んでいたが、その一つが日本百名山の・雌阿寒岳だという。ついその2日前に登ったヤマをこうして湿原の中から見渡せるのもまた嬉しい。開放感たっぷりで、2時間くらいボケーっとしていたんじゃないか。
NHK朝ドラ「なつぞら」のタイトルバックになっているアニメの風景とも似ているように感じだ。そのアニメにはリス、キタキツネ、エゾジカ、クマが描かれているけど、今回やその前の道東・知床の旅でその4種類全てに出会えたのも親近感を感じられた。しかも、クマは7月の知床で2日連続で見ている。1日は数名でシーカヤック・ツアーしていたら海岸沿いに子熊が一頭エサを求めて降りて来ていた。その翌日には、フレべの滝遊歩道(もしかして名前が間違っているかも)を歩いていたらみんな騒ぎ出している。私もちょっと遠くで黒い物体が遊歩道を横切っていくのを目撃したのだ。
<<釧路湿原>> ※細岡展望台にて
日射しが暑いので木陰に入っていると、晴れているのにポタポタと水滴が落ちてくる。枝先に白い塊がいくつかあり、そこから垂れているみたい。雪は既に溶け切っているし、残雪ではないだろう。ビジターラウンジで訊いてもハッキリしなかったが、おそらく昆虫とかカエルの卵じゃないか。
<枝先に白いモノ>
釧路にて
さて、この最終日(6/20)はあの中国人女性2人と一緒に釧路湿原カヌーを楽しんだ後、釧網線で釧路駅に出た。釧路駅界隈は10年、20年経っても殆ど変わらない。和商市場では以前にカニを送った店が無くなっていたので、今回は時期的に夕張メロンをお土産として送った。
<和商市場の勝手丼>
土産物屋では朝ドラ「なつぞら」関連グッズが「NHK承認済」シールを付けて何種類も売られていた。まあ、今回の朝ドラは盛り上がっているし、私も山口智子を見たくて見続けている。噂では、ドラマの影響で道東を旅した後に帯広方面で一泊する人が増えているとか。
セイコマートではメロン風味のかりんとうを売っていた。これはちょっと甘いけど、2つ買った。
<なつぞら土産、それとメロン味かりんとう>