【番外編】ラグビーW杯をもっと楽しもう!

(旅行ブログなのですがちょっと脱線)
日本が2勝した事でラグビー人気も盛り上がっている現在、W杯が始まる直前にブログで書いた記事を、以下にまとめてみました。「ラグビーのルールは判り難いなあ~」等まだW杯に入り込めていない方も、十分のめり込んでいる方も一読頂けると幸いです。   ※Amebaで誤りがあった箇所など一部訂正済

<ポスター1>  ※レンジー
<ポスター2>  ※4年に一度じゃない。一生に一度だ

もうすぐ開幕

先日、NHKで4年前の南ア戦の回顧番組をやっていて五郎丸のインタビューを見たりエディ前監督の指導に驚いたりして、気分も盛り上がってきた。

9月に入ってオーストラリア対グルジア戦のチケットをgetした。本当はNZ戦が良かったが、何度も操作したけど上手くカゴに入らない。
でも、A席ってこんなに高いの?   2万円!
昔、秩父宮で大学ラグビーとか社会人の試合はメインスタンドが高くても1500円、反対側の西日が眩しい方が1000円だったけどね。

<2010年にNZで買ったTシャツ>
<やっぱりオールブラックス>  ※新丸ビルのNZレストランにて

体格差と番狂わせ

ラグビーは番狂わせが起きにくい。

相撲もラグビーも相手と体格の差があると明らかに不利になるけど、相撲は一発勝負なので、偶に小兵の力士が勝つ事はある。でも、ラグビーでは上手くヨコ展開したりインターセプトしてトライ出来たとしても、80分走ったりタックル受けたりしている内に、ジワジワと体力消耗していく。だから、かつてのNZ戦の145対17みたいな圧倒的な差が開いてしまう試合になる事がある。

でも、だからこそ4年前のW杯での3勝はとてつもなく凄い事だったと思う。世紀の番狂わせって表現そのものだった。私なんかどうせ負けるでしょ、と思って見なかったクチ。で、神津島の宿に着いてビックリして、何度もNHKニュースを繰り返し見たのを今でもはっきり覚えている。

今回の大会、日本チームはどこまでイケるか!

<新宿駅に貼ってあったW杯ポスター①> ※誤植あり。9/28は土曜日です

適性に応じたポジション

ラグビー選手はFWフォワード、HBハーフ、BKバックスに分かれる。順にガタイのいい8人、球出しとゲームコントロールの2人、展開する5人だ。勿論、FWやBKの中も細かく役割が決まっているけど、ここでは特に触れない。

体格とか適性に応じてポジションが決まっていて、小柄な選手でも太ってる選手でも、それぞれに活躍する場があるのがラグビーの魅力だと思う。決してバックスだけでトライが奪える訳ではないし、SHだって常に後ろに球出しするだけじゃなくて、自分で走ったっていい。

私が好きな世代で言うと、
HKは坂田
ロックは大八木と藤原
FLは斉藤祐也
No.8は清宮克幸と伊藤剛臣、平田
SHは堀越正巳と永友
SOは平尾と守屋
ウイングは吉田義人と郷田、増保
WTBは元木由記雄、有賀
FBは今泉清と石川、松田努、五郎丸、藤田

思い出したメンバーがちょっと古いメンツばかりだなあ……。まあ雪の早明戦とか1990年の24対24の劇的な引き分けになった早明戦とか、あの頃のラグビーはあまりにもimpact あったのだ。

ただ、素人なので、FWの密集で何が起きているのか把握できていないのが恥ずかしい。下の写真はラックの中でもがいている場面か。
<新宿駅にて>   ※ラグビー自販機の正面、側面

ルールのルーツ

かなり昔、雑誌「Number」かどこかに載っていた記事だが、今泉清(大分舞鶴→早大→サントリー)が試合途中に「戦争だ! 戦争だ!」と叫んだ逸話があった。その言葉だけを取り出すと物騒な話だけど、ラグビーのルーツは戦争を模したゲームだったとか。

前へ突進するのにボールを前に投げてはいけない(スローフォワード)とか、ラグビーのルールは分かりにくい。一見すると不条理を感じるし、得点も入りにくい。でも、それを戦場に置き換えて考えると納得できるものもある。

スローフォワード(throw forward)が駄目なのはこんな風に考えてみよう。ラグビーボールは弾丸と捉えると、それを敵陣に着弾させるのがトライ、だから前にパスしたら相手に奪われる惧れもあるし爆発してしまう危険もあるので、後ろ側の味方に確実に繋いで前進していく必要がある。

ノッコン(knock on)も同じ理由で説明がつく。ボールを前に落としたら駄目なのだ。

タックルされた後にボールを離さないノットリリースアボール(not release a ball)は、タックルされて倒れた選手は一旦damageを受けたのだからプレーを継続できないと考えるもの。だから、いつまでもボールを抱え込んでいたらペナルティを取られる。

何年か前まで戦略的な交代が認められていなかったのも、同じ考え方に沿ったものだ。戦場で戦っているんだから、怪我して動けなくなるまで選手交代なんてあり得ないのだ。

こう考えていくと、ラグビーのルールも判りやすくなるかも。

<新宿駅に貼ってあったW杯ポスター②>

終了間際の逆転劇

サッカーは1-0とか2-1とか僅差のゲームが多い。それはゴールもPKも1点数ずつだからそうなのだろう。

それに対して、ラグビーの得点は5点と3点と2点。トライは元々CK(コンバージョンキック)を蹴る為の権利獲得だったのでゼロ点だったとか。でも観衆が最も盛り上がるのはトライに向けた前進とトライの瞬間。私が見始めた頃はワントライ4点で、今は5点もgetできる。ルールも数年に一度くらい変わる時もあり、柔軟に運用されているようだ。

この点数配分なので大差がつく一方的なゲームもあれば、白熱したかなりの接戦になる事も多い。145対17でノーサイドを迎える試合もあるけど、7点差あってもワントライ・ワンゴールであっという間に同点に追い付く事も可能だ。

あの得点の組合せだと、得点は7と5と3の倍数の和になる(2点を単独でgetする事はない)ので、なかなか同点になりにくいように思える。それでも、稀に同点劇が起きる。

1990年の早明戦が将に劇的な24対24だった。あの時は僅か5〜10分で12点数差を2トライ2ゴールでピタリと点差を埋めてしまった。追いつかれたキャプテン吉田やSH永友の悔しそうな顔がいかにも負けたチームみたいだったし、逆に引き分けに持ち込んだキャプテン堀越や数十メートル走り切ってトライを挙げたFB今泉はまるで逆転勝ちしたような喜びようだった。

逆転劇は後半35〜40分の間に起きる。自陣からパスを小刻みに繋いだ結果トライに至るのも多い。相手が手を抜いている訳ないので、最後の10分間は実力よりも気迫が勝るのか。だから、果敢に攻撃を繰り返した末の認定トライは実際に飛び込んだトライと同じ価値があると思う。

FWがモールでねじ込むとか、バックスでヨコに繋いでゴールを割るのも最後の5〜10分で見られるドラマだ。あるいは、自陣で相手ボールをインターセプトして一瞬にしてチャンスに変えて敵陣になだれ込んで決着する試合もある。

でも、当たり前だけどいつも逆転できる訳じゃない。常勝の神戸製鋼とサントリー(未だ優勝経験がなかった頃)の試合で、逆転できるかと私も含めて秩父宮の観客みんながワクワクしながら見ていたけどあと一歩及ばなかった。永友が悔しさのあまりグラウンド上で膝を屈して崩れ落ちていた姿は今でも記憶に残っている。

<写真>かつて、外苑前にあるCanterbury of NZショップで買ったTシャツ
<写真>Canterbury of NZショップで買った長袖シャツ

ラグビー関係者はこのブランドを身に纏っているのをTV等でよく見掛ける。他にも、このブランドで膝下くらいまであるボア裏地の青のロングコートを買ったけど、あれは失敗だった。どう見てもティッシュ配りのお兄さんみたいな格好に映ってしまい、友人に笑われた。

長々と書いてみたラグビーW杯のプレ情報は、これで終わります。

今度こそ決勝トーナメントに進める事を期待!
それと、海外チームの試合を生で見たい!
W杯を機会にしてラグビーがサッカー並みの市民権を得られるように!

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