3月にオススメの雪山

雪山は綺麗であり、 且つ時には怖い一面もある。でも、それって実際にこの目で見て、体で体験してみないとホントの所は判らない。私も冬山に通い始めて丁度10年になるし、ちょっとオススメをいくつか挙げてみたい。いずれも中央線の茅野からバスで行けるスポットを3つほど挙げてみた。

このHPには2019年4月以前の山行録を反映していないので、代わりに私の山行メモをAmebaブログ(2018年以降の情報をアップ済)のリンクで紹介しておく。ただ、ヤマの景色はどうしても天候に左右されてしまうので、快晴が続いた2015年シーズンを中心に雪山のショットを拾ってみた。

(1)北八ツ・北横岳

何と言っても、初めての雪山としてはここがオススメでしょう。理由は、①ビラタス・ロープウェイを使えば往復2時間で往復できる、②行程の半分くらいは樹林帯を歩くので寒さを凌げる、③小屋泊まりでもペンション泊まりでも大丈夫。私自身も雪の時期に6回くらい登っており、ここを年初の登り初めにしている年が多い。

JR茅野駅前から北八ケ岳ロープウェイ行きバスが走っているので、その終点で下りて、そのまま山頂駅まで上がるだけ。冬場のロープウェイはスキー客がぎっしり9割超で山へ登る人は1割にも満たない。そこまで上がれば既に標高2237mなので、北横岳2480mまであと僅か。坪庭の周遊ルートに沿って歩いていくと、途中で左に曲がる分岐が出て来る。あとは淡々と一本道を登るだけ。最初は風がキツイかも知れないけど、しばらくすれば樹林帯に入るので大丈夫。樹林帯を登り切ると、左手に北横ヒュッテが見える。もぐもぐタイムの登山者もそこそこくつろいでいる。そこから少し登ると山頂(南峰)に到着する。天気が良ければ、八ヶ岳の稜線が赤岳や編笠山までずっと伸びているのが見渡せるし、気分爽快。その手前辺りでやや左下を覗き込むと縞枯山荘の青い三角屋根が小さく見える。丸っこい蓼科山の山頂がすぐ傍に見える。南峰から5分ほど歩けば北横岳(北峰)に到着する。

<<北横岳_2017.1>>

【参考ブログ】2018.3

https://ameblo.jp/cx0293/entry-12433858431.html?frm=theme

(2)車山高原

JR茅野駅前から車山高原行きバスが走っているので、終点まで行けばいい。ここはスキー客がメインなので、ゲレンデの外周を大回りに歩く形だ。車山山頂から、車山肩(コロボックルヒュッテが埋まりつつある所)まで降りてもいい。鷲ヶ峰ヒュッテを予約した時には、肩から八島湿原を目掛けてゆっくり降りていった事もある。吹きさらしの風の中を蝶々深山から山彦谷・北の耳まで歩いた事もあった。

<<車山高原_2019.3>>

【参考ブログ】2019.3車山(前泊と山行)

https://ameblo.jp/cx0293/entry-12446950159.html?frm=theme

https://ameblo.jp/cx0293/entry-12447179498.html?frm=theme

(3)北八ツ・渋の湯~ピラタス縦走

ここはJR茅野駅前からそれぞれの登山口にバスが出ているので、どちらから登ってもいい。私はどっちのルートも歩いているけど、個人的には下りが苦手なので、渋の湯から苦労して上がって、ビラタス・ロープウェイで下りてくるのが好きだ。

天気に恵まれればそのまま縦走できるし、翌日の天気が悪ければ距離の短い方(or来た道を戻る)が無難かも知れない。いずれにせよ1泊となると思うので、小屋で聞いてみよう。八ヶ岳の良い所は、山小屋が32ケ所もある事。特にこのルート上には、縞枯山荘、麦草ヒュッテ、青苔荘、白駒荘、高見石ヒュッテと5軒もあるので、出発時刻やコースに応じてchoiceできる。因みに私はこれら5軒に計8泊している。夕食もそれぞれ個性あり。

尚、高見石―麦草峠は地図を見ると丸山経由が近い筈だが、夏道が判り難いので冬は歩いた事がない。若干遠回りかも知れないけど、いつも白駒の池を経由している。また、麦草―ピラタスは縞枯山と茶臼岳を登るルート、西側の五辻経由、東側の雨池方面と3ルートあるけど、いつもまんなかのルートを辿っている。五辻はトレースが曖昧で判り難いのと、雨池ルートは吹雪がひどくなって撤収したので冬道では歩けていない。

<<渋の湯~ピラタス_2015.1>>

【参考ブログ】2019.2北八ツ・ピラタス→渋の湯
初日(ピラタスから麦草ヒュッテへ)
翌日(麦草峠から渋の湯へ)

https://ameblo.jp/cx0293/entry-12439160023.html?frm=theme

https://ameblo.jp/cx0293/entry-12439428255.html?frm=theme

(4)その他に

長野県で他に良さそうな所を挙げると、入笠山(富士見)、美ヶ原高原(諏訪)と浅間山(小諸)辺りか。想い出せば他にも出てきそうだけど……。

【参考ブログ】2019.1入笠山

https://ameblo.jp/cx0293/entry-12441815239.html?frm=theme

美ヶ原高原は、小屋泊まりだったのでJR下諏訪駅(もしかして上諏訪だったか)から送迎してもらったし、ザックを小屋に置いたまま空身で歩けたのでラクだった。小屋から少し歩いた所に鹿伏山があってそこにほんもののシカが15~20頭もいたのが嬉しかった。彼らは用心しているのでサッと逃げていくわけではない。少し走ってはこちらをwatchして、また少し走ってはこちらに顔を向け、そんなのを繰り返して木陰に消えていった。但し、なだらかな山頂部には遮るものがないので寒風には注意。

<<美しの塔、美ヶ原高原美術館の野外彫刻_2015.2>>
<浅間山_2015.3>

浅間山はとにかく美しい山容なのでそれをすぐ横から眺められるのが嬉しい。山肌に細かな縞が入っていて雪の白と溶岩の黒のコントラストが綺麗だ。ただ噴煙が上がるヤマなので浅間山本体までは登れない。車坂峠(標高2000m弱)からトーミの頭を通って黒斑山(2404m)まで往復した。ちょうど快晴だったので、北アルプスの稜線がずっとヨコに広がり雪で白く輝いていたのも見られた、ここは雪道のルートがハッキリしていないのでカンで進んでいったのが難。途中で道を失っても方向感があれば迷う事はないだろう。

(5)いずれ改めて書きたい事

本当は、季節による違い、ガイド氏との山行、ギア(アイゼンかスノーシューか) 、動物との出会い、危険な出来事とかについても書けると良いのだが、ちょっと長くなったのでまた稿を改めて書きたい。


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