紅葉の栗駒山

赤く燃える岩手(栗駒山)

旅行時期: 2018.9.下

宿泊: 須川温泉、盛岡・熊ノ井旅館、ほか

かつて10月に栗駒山に登ったが紅葉は終わっており、餅膳を食べて夏油温泉に浸かって猊鼻渓で筏下りして、観光気分で帰ってきた。

今年はそのリベンジだ。一関の餅膳でパワーをもらい、9月下旬に須川温泉行きバスに乗った。確かに今年は山肌が赤い。時期的に当たりだった。標高だと2000mはないが、東北のヤマなので樹林帯と言うよりも低木が殆どで景色が良く、しかも見事な赤に染まっていた。しかもこんな鮮やかな紅葉は初めてじゃないか。

<栗駒山の紅葉、県境にある秋田側の露天風呂も広々>

紫色の岩手(紫波)

平泉の中尊寺・金色堂(なんと木造のお堂の中に二回りくらい小さな金色の社が立っていた)に立ち寄った後、夕方に盛岡行きの鈍行に乗った。そこで思いがけない夕焼けに出会う。

それが普通の夕焼けではなく、空が波状に紫色に染まる夕焼けだったのだ。こういうのは説明しても上手く伝わらない。写真参照。丁度次の停車駅が「紫波」だった。正に駅名とその景色が同じなのにもう一度ビックリした。ただ、盛岡でも姫神山でも何人かにその感動を伝えたのに皆さん反応薄だった。岩手県民にとって紫の夕焼けってごく普通にお目に掛かれるありきたりのモノなのだろうか?

<平泉、紫波の紫色の夕焼け>

岩手は美味しい!

先ずは一ノ関の餅膳。以前に栗駒山に登った時に発見した岩手のご馳走で、リピーターなのだ。甘い餅はあんこ、ゴマ、ずんだ、じゅうね等。おかず餅は納豆、あんかけ等。真ん中には口直しの大根おろし。その隣りの雑煮にも餅が2つ入っている!

<餅膳を堪能、1軒目での説明書き>

紫波の紫色の夕焼けを見た晩は盛岡・熊ケ井旅館に泊まった。駅から歩いて5~10分くらいか。以前もGWに泊めてもらい居心地が良かった宿だ。リピートしたい宿ってそんなに多くない。東北でリピートしたのはここと鶴岡・湯田川温泉(3回)、鶴岡・湯野浜温泉くらいか。

食堂の雰囲気が良い。カウンターの隣り席に座っていた地元の方やおかみさんとの会話を楽しめた。翌日登った姫神山(日本二百名山)もここで教えてもらったヤマだ。勿論、食事も美味しいし、最初に小鉢が一揃い供されるのがなにより嬉しかった。こういうアテがあるとつい呑み過ぎてしまう。しかも豚角煮や魚も美味しかったので白飯もガッツリ喰らった。満腹。

<夕食メニューの一部>

朝食も美味しかったし、このお陰で姫神山に登るパワーを貰えた。オムレツもふっくら、焼き魚にも満足。ギバサ(関東だとアカモク)の小鉢もあった。

<熊ケ井旅館、贅沢な朝食でエネルギー補給>

二百名山・姫神山

翌日、岩手銀河鉄道・好摩駅を降りると、姫神山は遠目にスーッとなだらかな山に見えた。でもいざ登るとそれなりにキツい。最後の岩場を乗り越えると山頂に出た。山頂には幼稚園児が20人くらい居た。岩手山の眺望も良い。風力発電の風車も3機ほど見えた。

幸いにも現地の方とずっと話しながら登り、いろいろと教えて頂く。地元には姫神山になんと5700回くらい登っている方がいると聞く。その方が1日に6往復したので、負けじと1日に7往復もした強者がいるとか。紅葉の時期は終わっていたが、なかなか楽しい二百名山のヤマ旅だった。

<栗駒の花、好摩駅より姫神山の遠景>

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