NHK「内藤大助の大冒険」を見て自分の旅を振返る

TV番組でラオス編とアラスカ編を見て過去の旅を思い返したので、それを書いてみた。尚、弊HPにラオスとスイス、カナダの旅以外はどれも記事をアップ済なので、お時間あれば読んでみて下さい。

激流のラオス編を見た!

5月にNHK-BSで「内藤大助の大冒険」のラオス編を放送していた。以前もカナダかどこかのカヌー旅をやっていたけど、あれはまあ穏やかだった。でも今回のは全然違う。命を賭けた冒険だった。かなりビックリ、とてもマネできない勇者の姿で度肝を抜かれた。
今回、元ボクサーの内藤大助が訪問していたのはラオス南部のジャングル&激流地帯。パクセの街でガイドと落ち合い、メコン川で象使いを体験したり、ジップラインで滝の前を通過したり、滝上からロープを伝って落下したり。カヤックで支流の激流を下り、メコン川に合流した。で、カンボジアとの国境に近いシーパンドンでロープを伝って激流の川を渡って漁をしていた。
私も以前ラオスのパクセから乗り合いバス(と言っても土埃をそのまんま被るトラックの荷台)でシーパンドン(確かラオスの言葉で4千の島って意味だったかな)に行ったけど、とてもこんなadventureには巡り会えなかった。シーパンドンでfloating-houseに2泊したけど、穏やかな川でカヤックしてのんびりと村を散歩した位だった。
<私のパクセ旅、私のシーパンドン旅>

この大冒険は衝撃的なimpactがあった。私が気になったのは、とにかくメコン川支流での激流カヤック。昨年7月に、北イタリア・リエンツァ川で同じような体験したので、あの荒れ狂う波を漕いでいくのが将に自分事だった。TVを見ながら、つい自分も掌や腋の下に汗を掻いてしまった。
もう1つが、昨年12月のNZ旅でガイドさんと2人乗りカヌーがワンガヌイ川で転覆して30~40分も流された体験。あの恐怖はまだキチンと文章に起こせていないけど、やっぱりあの場面を連想した。と言うのも、川の両岸がジャングルや崖で這い上がれない状況は同じものだったため。 まあ、内藤大介は転覆しても他のカヤックにすぐ救助されていたけど、私とガイド氏は1艇で川下りしていたので、誰も助けてくれる人などいなかった。ビーコンでHELPを呼んでも、ジェットボートが来たのは2~3時間後だった。そんな事もあって内藤大助のラオス映像を真剣に見てしまった。
<ドロミテの一枚、ワンガヌイ側での一枚> ※いずれも再掲

絶壁を登るアラスカ編を見た!

9月には、同じくアラスカ編を放送していた。おそらく再放送だろう。この旅もかなりハードだ。
元ボクサーの内藤大助は20kgのザックを背負ってアラスカの大氷原をガイドと一緒に5日間くらい歩いて、ピッケルで垂直な大氷壁を登る。しかも高さ20mもあって部分的に反り返ってオーバーハングしている箇所もあった。のけぞったら落ちてしまうヨ。でも、内藤は元世界王座であり、初体験にして登り切ってしまった。流石に凄い!
話は違うが、南八ツの硫黄岳の登山道に赤岳鉱泉がある。その山小屋にアイスクライミング練習用の壁が設置されているけど、あれも他人事として見ていただけだった。なので、ピッケルの尖った剣先を氷面に打ち付けて登るなんて、どう大変なのか全く想像できない。しかも12本アイゼンの前爪2本だけで、垂直の壁を登りながら体重を支えるなんて無理だ。
細く切り立った稜線を登っていく映像や激流カヤックだと体験しているので怖さを想像できて体が反応するけど、実体験がない氷壁だとちょっと距離を感じたのもホントだ。
私は軟弱なので、ピッケルは雪山で姿勢を保つのに地面に突き刺すくらいしか使用経験がない。アイゼンだって、雪面を下山する時の滑り止めとして使っている程度なのだ。凍結面はなるべく避けたい。
<根石岳を経由して天狗岳へ(2019.3)、赤岳鉱泉にて(2016.2)>

それにしてもアラスカの氷河は青白くて綺麗だった。私もカナダ・レイクルイーズ近郊で氷河の傍まで歩いていったけどその上には立てず、未だこの光景に踏み込んでいない。ただ、そこで聞きこえた氷河が砕ける音は、雷が鳴るのと同じくらい強烈だったのを想い出した。スイスのユングフラウヨッホで歩いたのは氷河と言うより大雪原だったし、いつかNZか南米でグレイシャー・ツアーに参加してみたいな。
<カナダ:アイスグレイシャー・トレイルの終点にて(2015.9)>
<ユングフラウヨッホから往復2時間ツボ足で歩く(2018.7)>

NHKの映像をちょっとだけ紹介

同番組のショットを何枚かカメラに収めたので、それを紹介する。Amebaブログに投稿した記事よりも写真を絞った。上:ラオス編、下:アラスカ編
きっとそのうち次の再放送があるんじゃないか。かなりオススメ!

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