秋田駒ケ岳①(シャジンの季節)

時期: 2020.8月初

行程: 八合目登山口(11:25)→阿弥陀池(12:25)→男岳(12:40)→阿弥陀池(13:05)→八合目登山口(14:05)

旅立ち

7月末の白馬岳登山で疲れていたので、今回はラクな登山にしたかった。ただ、夏なのでそれなりに標高を稼がないと、登っても汗が吹き出してバテるだけだ。そんなモヤモヤした中で、ヤマを物色した。入笠山はラク過ぎるし、尾瀬はちょっと標高が足らないか。北八ツもいいけど、何故か夏場に北八ツに登るとアレルギー性鼻炎で1週間ほど体調が崩れるので避けたい。尚、南八ツ(+夏沢峠の北に位置する天狗岳)は岩稜帯なので、鼻炎には優しい。

そんな事で稜線を歩けるけど比較的短時間で回れそうな秋田駒ケ岳に決定! 今年の3月に森吉山に登った後で秋田内陸縦貫線の車窓から秋田駒を初めて見たし、今年はそっち方面に縁があるかも。

<早朝の秋田新幹線に乗る(2)>

下界は晴れていた。東京も盛岡も快晴だった。盛岡で左折して田沢湖線に入っていくと、急にどんよりした空模様に変わっていく。まさか! と訝しく思ったけど、JR田沢湖駅で下車してもやっぱりそんな曇天だった。

<車窓:①秋田新幹線、②八合目登山口の手前>

登山口はガスで視界不良

パスで八合目登山口へ向かうけど、どうやら山頂はガスに隠れてしまっている。樹林帯に入ってまもなく、バスもそのガスに包まれてしまった。風も寒々しているようだ。

<八合目登山口バス停(2)>

終点の八合目登山口バス停で降りると、もう真っ白で視界不良だった。すぐ傍の小屋すら霞んでみえた。ハテとうしよう? と思うがここまできて撤収はあり得ない。

<登山口入口、ペンキ書きした案内石>

当初は山頂部を周回して来るつもりだったが、売店の方と喋りながら男女岳の単純往復でいいだろう、と思い直した。 

<酷いガスに包まれている、登山靴がピンチ>

行けども一向にガスは晴れない。ここで、不味い事が発覚した。どうも靴底がペタペタするのだが、よく見ると登山靴のソールがつま先から剥がれてきた。やっぱり白馬岳のdamageが靴にも及んでいたのか。まあ、10年履き潰した靴なので仕方ない。登山靴の寿命は4~5年って聞くけどよくもったものだ。しかも、雪山でアイゼンの紐で締め上げているので親指の付け根辺りもしっかり破れている。

ガスの中で男女岳を見失う

さて、ガスで真っ白な登山道を登っていく。と言っても標高1300mから1600mちょっとに上がるだけでそんなに標高差はないので、かなり緩くラクに登っていた。阿弥陀池に着いても真っ白なので、どこにその池があるのか皆目見当が付かない。

<阿弥陀池と黒い溶岩台地(2)>

阿弥陀池から20分で男女岳の山頂に着くはずだった。それらしい所だけど、ケルンがあるだけで看板はない。ちょうど別の登山者が帰る所だったので、「ここが山頂?」と訊いてみると「おそらく」とが答える。彼らも初めて登るので自信がなさそうだった。下山後に地図を見ながら考えるに、やっぱりあれは最高峰の男女岳(標高1637m)ではなく男岳(標高1623m)だったのだろう。まあいい。僅か15mの違いだ。

<男女岳に登ったつもりだった(2)>

ハクサンシャジンやエゾニュウが咲いていた

この山で特に咲き誇っていたのはシャジンだった。1つの枝にいくつも連なるように咲いていて他の山で見るより華やかだった。

<ハクサンシャジン>

本州でニュウを見られるのは珍しい。しかも大きく膨らんだ蕾も見つけた。

<エゾニュウとその蕾(3)>

秋田駒ケ岳は流石に花の百名山だ。他にも、かなりいろいろな花が咲いていた。次回は諸々の花をまとめて紹介していく。

Follow me!