モロッコ旅は美味しかった
モロッコを訪れたのはもう5年ほど前になる。
カサブランカから入国して、メルズーカ砂漠に行くつもりでロイヤルモロッコ航空のスタッフに相談した。それで「グールミンに飛ぶ」と勧められて飛行機に乗ったら、なんと似た名前のグールミン行きだった。軍事施設と兼用の地方空港に着いたら「お前が行きたかったのはグールミンマだろう。ここがグールミンだ」と言われてもう笑うしかなかった。日本で言えば伊豆大島と奄美大島の違いとでも言うのだろうか。サラリーマンの短期旅行で「歩き方」に載っていない街に放り出されるのはあんまりの冒険だ。そこで1泊した訳だけど、市街地の先に緩く続く丘が広がっている。あれが砂丘ならいいじゃないかと思ったのだがとんでもない。砂礫地なのでスニーカーでは歩きにくく、途中で登るのを諦めてしまった。
まあ、あの時は本当に焦った。でも、その日の記憶はしっかり残っている。
<カサブランカの夕暮れ、グールミン市街>
さて、コロナ禍にあって海外旅行にも出られないし、本日はモロッコの食い物の写真をいくつか紹介しよう。まずは、カサブランカに夜遅く着いて、すぐに入った居酒屋。かなり賑やかなバーだった。この肉団子はミートボールと言うには小さすぎる。口に入れるとトルコのキョフテを思い出したので同じ香辛料を使っていたのかも知れないな。
<バーで食べたパテやオリーブ、小さな肉団子>
エル・ラシディアはメルズーカ大砂丘に行く拠点の街。ここで1泊して砂丘に向かう朝は甘い軽食で済ませた。現地の人が通りがかりでみんな食べていたので、日本でいうと立ち食いそばの感覚だろう。「俺がドライバーをする」とシツコイ青年に根負けして頼むことにした。いかにも「オレ嘘を付いているゼ」って顔をしており、実にその通りだった。実際の運転手は別人でしかも別のホテルに連行されたので断るのに一苦労。
<エル・ラシディアの朝は軽食(2)>
これはメルズーカ村のホテルで食べたランチ。トマトとかキュウリなど素材としては日本のサラダと変わりない。けど、この盛り付けがやっぱりチュニジアのそれと同じなんだな。マグレブ3ケ国、その間に挟まれたアルジェリア、残念な事に彼の国に憧れるもののまだ訪問できていないんだな。焼き鳥は淡泊な塩味だった。焼き鳥のフランス名をつい間違いやすいけど、生ハムのプロシュートじゃなくてブロシェット。
<カラフルなサラダにフォカッチャを添えてある、ブロシェット>
※参考ブログ:私がアルジェリアに行きたい理由
これから行きたい国ベスト10 | Y’s Travel and Foreigner (ystaf.net)
モロッコ料理と言えばやはりタジン鍋。鶏肉、じゃがいもがメインでオリーブの実もたっぷり入っている。
<タジン鍋(2)>
砂漠の傍でプールに浸かって、すいかやビールを貪る事ができるのはなんとも贅沢だ。訪れたのは9月だったけどぶどうやメロンが出てくるのも日本とあまり変わりなく物理的な距離はさておき心理的な距離は案外と近いんじゃないかと感じた。それにもまして気になったのはこの盛り付け。メロンでぶどうを囲むこの構図はどの国でも見た事なかった。よく見ると、1つ上のタジン鍋の盛り付けと似ているのが面白い。
<砂漠の傍で食べるすいかは美味しい、この盛り付けは規格外だ>
【2022.6.23】タグを追加しました。