8月の会津磐梯山
登頂日: 2019.8.初旬
宿泊: 裏磐梯高原の民宿・リゾートイン四季(美味しい!)
ルート: 八方台登山口(12:10)→お花畑(13:25)→弘法清水(13:35)→山頂(14:05)→弘法清水(14:35)→登山口(15:50)
八方台登山口からお花畑・弘法清水へ
毎年必ず1座は東北のヤマに登っている。鳥海山、月山、安達太良山、西吾妻山、栗駒山、姫神山など。今夏は早池峰(岩手)に登るつもりだった。ただ、盛岡から早池峰の登山口近くまでバスが出ているのは8/4(日)までの週末だけだった。しかも、丁度その辺りで台風が来るって事で、折角予約したバスもキャンセルして来年に持ち越しとなった。これで2年続けて逃している。
で、いつも裏磐梯から眺めている会津磐梯山に予定変更した。郡山で磐越西線に乗り換えて、猪苗代駅で下車。福島もとにかく暑かった。八方台登山口から山頂に向かう。
<磐越西線の車窓より、登山口>
いきなりキノコとガクアジサイがお出迎え。
ヤマボタルブクロも連なって咲いている。黄色い花は山野草にしてはやや大振り。白のシモツケソウも咲いていた。
で、そこそこ樹林帯を登っていくとお花畑って言う開けた所に出た。シャジンは地味な花だけど、これだけ派手に咲いているのを見たのは初めてだった。他にも、ミヤマハハコグサなど10種類以上のいろんな山野草が文字通り咲き誇っていた。ナデシコ、キリンソウ、ウスユキソウ、ツワブキかキクの一種か。他にも、シシウド、モミジカラマツ、クルマユリ、イタドリ等々。
<お花畑から山頂を望む>
<<シャジンが盛り>>
<<ミヤマハハコグサなど>>
<ナデシコ、キリンソウ、ウスユキソウ、ツワブキかキクの一種か>
弘法清水には茶屋があった。思わぬ所でありがたい。500mlのペットボトルを買って一気呑みする。かなり暑くて喉がカラカラに渇いていたのだ。やっぱり標高2000m以下って真夏よりももうちょっと涼しい季節に向いていたのかも。店内に綺麗なアサギマダラ(蝶)が飛んでいたけど写真は撮れず。
磐梯山山頂で異変
山頂には無数のトンボが飛んでいた。数えられないくらい多くて、200~500羽くらいいたんじゃないか。そこでTシャツを乾かしながらゆっくり涼んでいたら、さっきまで晴れていたのに空がどんより曇ってきた。で、ポツポツと雨が降ってきた。不味い!
<山頂>
そこから15分くらいは軽い雨で済んだ。で、弘法清水に着いた辺りからドシャ降りになった。生憎、磐梯山は往復4hだし快晴だったので甘く見て、ザックを宿に置いてきていた。その中にポンチョも入れっぱなしだった。なので、ズブ濡れ。体を守るものは何もない。茶屋で雨宿りする手もあったけど、とりあえず先を急いだ。まさか2hずっと濡れ続けるとは思ってもみなかった。
雷も鳴っている。そんなに遠くない。不安だとすぐ上に来ているんじゃないかと錯覚する。ただ、ドシャ降りになるのが、稜線じゃなくて樹林帯に入った後で良かった。でも樹林帯でも雷は激しいし、逃げ場なんてない。それと、スマホが濡れないか気が気じゃない。二重にしたビニール袋に入れてナップサックに入れたけど、当然、そのナップサックもビッショリ濡れている。デジカメだって危ない
スマホに気を取られていると、足元が危うい。もう登山道に沿って雨が濁流になって流れ落ちているし、もう靴の中もズブズブ。2回くらい尻からコケて打ったり、左手首も転んで内出血して腫れあがった。
やっとの事で登山口に辿り着いたら、同じように下山中に雨に降られたボーイスカウトらしき小学生が20~30人くらいがビショビショになった服を着替えていた。その引率のガイドさんに民宿・リゾートイン四季まで乗せていってもらった。正直なところtaxi代が浮いて助かったけど、それ以上にヤマの話をあれこれ聞けて良かった。今回は見られなかったけど磐梯山の固有種バンダイクワガタが咲くとか。
<<<<夕食と朝焼け>>>>
下界でも裏磐梯地方に大雨洪水警報が出ていたらしい。ただ山域のヒドイ雨と比べると大した事はなかったみたい。この日は、裏磐梯の民宿に投宿。7000円くらいだったけど、大当たり。生春巻きに陶板焼きにエビフライなど夕食が美味しかったし、それに加えて桃のデザートはかなりゼイタク。翌朝早く目覚めると、磐梯山が朝焼けで鈍く浮き上がっていた。そう、あそこでドシャ降りにあったんだ。
五色沼と新潟と
登山靴は前日の豪雨で未だ乾いていなかった。なので、クロックスを履いて、五色沼を散策。勾配も全くないので普通のtouristも沢山歩いているコースで、かなりシダが茂っている。
<<毘沙門沼とアジサイ、青沼>>
アカツメクサ、ドクセリ、ウスバユリなどが咲いていた。青沼の金属成分に浸って葉っぱの緑色が白く変色した湖畔の植物もあった。幸いクマには出会っていない。
<<<<アカツメクサ、ドクセリ、ウスバユリ、クマ情報>>>>
実はここ、真冬にはスノーシューで歩いた事があるけど、かなり湿った雪質だった。クランポンに雪がへばり付いてちょっと厄介だった。もう10年くらい前の事で景色の記憶はサッパリなので新鮮な散策だった。
それにしても暑い裏磐梯だった。更に下界に降りれば猶更。磐越西線で新津へ、そして新潟に出て知人と呑んだ。地元の栃尾揚げが美味しい。枝豆もだだちゃ豆ではないけど地物。
<<五色沼、珍しい切符>>
実はこの旅ではこんな切符を買っている。東京―大宮8380円。でも、周遊ルートを見るとかなりの大回りで、反時計回りに郡山と猪苗代と新潟を辿っていくのだ。最後に、大宮―東京の500円くらいの切符を足せば戻って来られる。この手の切符は同じルートを2度通ってはイケナイのでなかなか長距離で使うのは難しいけど、今回は上手くいった。
【2023.4.7追記】裏磐梯スキー場から入って残雪期の磐梯山にチャレンジしました。2時間半登ったものの、股下まで踏み抜いたため中の湯の先25分の場所で断念しました。4時間で山頂に到達した女性のパワーにビックリ。それと、裏磐梯の宿にリピートしたので宿の名前を明記しました。